ここ何回かのレースで取り組んでいる、取り組もうとしている課題がある。それは「最初からレースモードに入って、1レース集中してやりきる」ということ。いつの頃からか、なかなかレースに集中できないままにオリエンテーリングしていることが多くなっていた。たいていはスタートから1ポくらいまでは日常の延長気分でいて、徐々にレースモードに移行、という感じ。
いくつか原因は考えられるんだけど、その1つにモチベーションが低い、向上心がないというのがある。オリエンテーリングは好きだ。そりゃあ速くて成績がいいに越したことはない。でも今の自分は速くなろうだとか、そういう意識が足りない。
オリエンテーリングをやる、続ける上での目標はひとそれぞれある。で、その目標を達成するために努力し、練習する。僕の目標は何か?「気持よくオリエンテーリングをする」それが僕の目標。順位とかはあんまり関係なくて、自分が納得出来る内容のレースをすればそれでいい。そりゃあ体力も頭もフルに使いきって、ゴールで倒れこんで、もう自分のギリギリ一杯までのベストなレースが出来た!と言えればそれも究極の目標ではあるけれど。
今の自分は順位を気にしなければ、それなりにオリエンテーリングをこなしてレースをまとめることができる。そうするだけの実力は既に持ってしまっている。世界選手権で優勝することが目標な人が、もしそれに十分な実力を持っていたら(つまり他の人にはまず負けないような実力差がある状態)そこから更に速くなろうと努力することができるだろうか?
昔、村越さんの本を読んで、そこに目標の決め方みたいのがあった。ワクワク度と達成可能性のバランスが取れた目標が重要、というようなことが書いてあった。今の自分には達成可能性が高すぎるのでよろしくない状態。それで満足してしまっているから、特に次の目標を決めようともしない。だからレースに対するモチベーションも低くなる。
ちょっと前に「レース前の緊張」について話していて、自分が最近はまったく緊張しなくなっていることに気付いた。緊張ってのはある程度は持っていたほうがいい。緊張できるだけの目標と姿勢が欲しい。とりあえず最近はレース前に「レースモードレースモード…集中集中…」となるべく早くレースモードに入れるように努力している。もうちょっと競技者でいてもいいと思うんだ。
この間のクラブカップは久々に緊張したけど、どうやらそれは自分のレースではなく、みちの会が優勝できるかどうかだったようだ。優勝が決まってから自分のレースまでの間はまったく緊張しなかった。それまでは身体が強ばっていたのに、それがなくなっていた。レース自体も、真面目にはやっていたものの、集中して全力を尽くせた、とは言えない内容だった。ラスポ−フィニッシュの後もけっこう体力残ってたし。それを何であの歩いていたときに出せなかったかなー?といつもあとで後悔。まったくやれやれだ。
次のメインレースはクラブ対抗リレー。その前にパークOツアーズ。しばらくは「集中」が課題だな。そしてハセツネでは今の気楽さを忘れずにおきたい。何事もバランスが大切。苦手だけどね。