今月のオリエンテーリングマガジンを読んで、また普及に関することでいろいろ書きたくなった。この企画の話が出て、オリエンティアMLでも意見募集されたけど、どうせ他者を否定するものばかり出るんだろうと思ってた。こういう議論だと前から「それではダメだ」「意味がない」と否定ばかりでうんざりだ。
ちょっと視点を変えて、今までの普及活動を成功として考えてみる。競技者の数は減っているのに何が成功か?と思うかもしれない。でも今までの活動でオリエンテーリングの体験者というものは、少ないながらも毎年生んできたはず。それが競技者の増加に繋がらないから失敗だという。で、どうするかと言えばこの今までやって来た活動を変えるべきた、と。で、競技者を増やすのかと思えばまた体験者を産み出そうとしている。体験者の窓口をどうするか、ばかり議論しているように思える。
いやそこは成功しているんだよ。体験者がいきなり競技者に変化するわけないのに、競技者にならずに去っていくのを見て、体験者を産み出してきた活動を失敗と言うのか。
体験した人へのケア、競技者への道筋を示すことが、今足りないことの一つなんじゃないかな。
まったく知らなかった人がどういう道筋をもって競技者に至るのか、そのイメージが足りないし、共有されてないんだと思う。
今のオリエンテーリング界の住人も、何も競技者ばかりではない。運営を中心にしている人、年に1,2回だけ参加する人、自分よりもコーチ業界が主な人、いろいろいる。そういう人がどれだけいるのか、イメージだけはあるけれど、誰も調査されたデータを持っていない。数字として出れば、それだけでインパクトのある資料となる。だから、それは近々実施する予定。