今日もはてブで色んな記事を見ているわけですが、そんな中で目についたのがこれ。
二十代が白票を投じれば、街宣車は沈黙する – ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG
要は「若者の投票率を上げるために白票でいいから投票しようぜ」ということを言いたかったと思うのですが、何やら「白票なんて無意味どころか害悪」というコメントが多く付いていて、これは受け取り方が違うんじゃないのかなーと。
まぁ、「白票でメッセージを」というのは、僕も「それは無い」と思うのですが。
「白票じゃなくてちゃんと投票する人決めてその名前を書け」というのは全くその通りで、そうなんだけど、ここで言っているのはそうじゃなくて「行かないよりは白票」ということでしょう。んで、その目的は「投票率を上げる」ということだと読み取ったんだけど、違うのかな?
「投票率を上げても白票じゃ選挙結果は変わらない」というのだけど、まぁ確かにそうだけど、それは別に目的じゃないんだからいいじゃない。
ちょっとググったら総務省にこんな資料があった。
目で見る投票率(平成24年3月) (PDF)
これで出てきた年代別投票率がこんな感じ。
で、これが白票で投票率が上がって、選挙結果は変わらないとしても、こんな感じ↓になったら?
こうなると、当選する人が変わらなかったとしても、当選した人は若者の意見も無視できなくなるのでは?ということなんだと思うんだけど…違うのかな?選挙結果を変えるんじゃなくて、当選した人の気持ちを変える、というのが目的なんだと思うんだけど。
ただ、選挙は投票率でやるものでもないし、結局は票数だよなー、と思って投票率と人口から投票数を調べてみた。人口については↓から。
統計局ホームページ/人口推計/人口推計(平成21年10月1日現在)‐全国:年齢(各歳),男女別人口 ・ 都道府県:年齢(5歳階級),男女別人口‐
んで、20歳以上の平成21年10月の人口と投票率と、そこから計算した投票数がこんな感じ。
年齢 | 人口(千人) | 投票率 | 投票数(千人) |
---|---|---|---|
20〜24 | 6,701 | 46.66% | 3,127 |
25〜29 | 7,282 | 52.13% | 3,796 |
30〜34 | 8,426 | 61.15% | 5,152 |
35〜39 | 9,518 | 66.29% | 6,309 |
40〜44 | 8,414 | 70.37% | 5,921 |
45〜49 | 7,687 | 75.03% | 5,768 |
50〜54 | 7,661 | 78.87% | 6,042 |
55〜59 | 9,120 | 80.38% | 7,331 |
60〜64 | 9,305 | 83.36% | 7,757 |
65〜69 | 8,330 | 85.04% | 7,084 |
70〜74 | 6,873 | 83.34% | 5,728 |
75〜79 | 5,781 | 77.68% | 4,491 |
80歳以上 | 7,842 | 56.10% | 4,399 |
ちょっと細かいので、適当に4段階に分けてみた。
年齢 | 人口(千人) | 投票率 | 投票数(千人) |
---|---|---|---|
20-34 | 22,409 | 53.89% | 12,075 |
35-49 | 25,619 | 70.25% | 17,998 |
50-64 | 26,086 | 81.00% | 21,130 |
65- | 28,826 | 75.29% | 21,702 |
20-34歳と50-64歳では9百万票も違うんですね。
で、20-34歳の投票率が53.89%なわけですが、これが増えるととうなるかというと…
投票率 | 投票数(千人) |
---|---|
80% | 17,927 |
85% | 19,048 |
90% | 20,168 |
95% | 21,289 |
…95%の投票率があって初めて50-64歳に対抗できる…と。
「若者の投票率上げたって、実際の票数(人口)が少ないんだから勝てない、無意味。老人の投票率を下げなきゃ意味無い」という主張があれば、まぁそれも納得してしまう…。
自分はどちらかと言うと政治には無関心層なので、「選挙に行こう!」とかそういうことは言えないんだけど、あーそっか、こんなんなら確かにやる気なくすよね。でもまぁ、選挙行かないよりは…行ったほうがいいよね?棄権より白票、白票よりちゃんとした投票、ということで。
まぁ選挙はちゃんと毎回行ってるし、毎回ちゃんと有効票(のつもり)なので、今回もちゃんと行きますよ。なんだかんだで自分が投票した人が当選してくれると嬉しいしね。