Essential Phone PH-1がついに日本で発売!…かと思ったら違った

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「Androidの父」と呼ばれるAndy Rubin氏の設立したEssential社のスマートフォン、Essential Phone PH-1の日本語版を2月から販売開始というニュースを見ました。…が、早とちりしちゃダメ系のニュースでした。ヴェルテかよ…。

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ヴェルテが輸入代理

件のニュースというか、プレスリリースはこれです。

これ、慌てて読むといろいろ勘違いしそうですが、けっきょくはヴェルテが代理で購入しますよ、それの手数料合わせた金額が100台限定早割で6万8,000円(税送料込)、通常価格79,800円(税送料込)ですよ、ということです。

勘違いしそうなポイントはいくつかあります。

日本語版ってなんやねん

プレスリリースには「Essential Phone PH-1日本語版」とありますが、これなにを持って日本語版と言ってるんですかね?たぶん普通に公式で販売されているものと変わりません。日本語表示は通常のAndroid OSで含まれているので、日本語表示できるから日本語版とは言えないでしょう。わざわざ日本語以外の言語を削除しているなら逆に面白いですけど。

正規代理店ではない

プレスリリースの文中で以下のような記述があります。

世界の最先端製品を日本総代理店、正規代理店、並行輸入等、様々な流通ルートで入手を実現するキュレーションセールスを行うヴェルテ

ですが、今回は別に正規代理店となったわけではなく、製品の種別にも「海外輸入製品」と書かれています。つまり単にヴェルテで輸入してそれを転売しているだけです。

技適問題

日本語IMEを搭載し、技適マークも取得表示されていますので安心して日本国内でお使いいただけます。

と書かれていますが、現在ふつうに購入した状態ではEssential Phone PH-1に技適マークは表示されません。Android 8.0のベータ版にすると表示されるようになります。少なくともヴェルテのページにあるEssential Phone PH-1の仕様にはOSはAndroid7.1と書かれています。この状態で「技適マークも取得表示されています」と書くのはどうなんでしょう。

一応仕様の中に

技適マーク 取得(Android8.0ベータ版にて表示)

と書かれていますが、別にヴェルテ側でAndroid8.0ベータ版にしてくれるわけでもないでしょう。

ヴェルテの評判

ヴェルテ、および運営しているドゥモアの評判はあまり良くないですね。わりと近いところで話題になったものと言えばJelly / Jelly Proについてです。これ、最初はクラウドファンディングサイトKickstarterで出資募集していたもので、5月にヴェルテが「正規代理店になった/技適マーク取得することになった」と予約販売開始しました。

が、その後Jelly / Jelly Proの開発元であるUnihertz社からそれを否定するようなコメントもありました。技適マークについては、2018年1月になって取得できたようですが、そのアナウンスはヴェルテのコメントよりもずっと後でしたし、まだ表示はされていません。

というか、今Jelly / Jelly Proのページを見ると【最新情報】の部分が面白いことになっていますね。

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普通のお知らせの中に個人の愚痴のようなものが入ってる…。

で、このJellyですが、5月にクラウドファンディング始まって、私はKickstarterですぐに出資したこともあって8月末に届きました。しかしヴェルテのものはかなり遅くなったようです。12月過ぎてからチラホラ届いたという声を聞くようになりました。ちなみに、現在はUnihertzの日本語版公式サイトが開設され、そこから直接購入もできます。

まぁ、Jellyに限らずですが、ネット上ではヴェルテの評判は良くないようです。私は直接なにか買ったりしたわけではないので被害を受けたりはしてないんですが。

高いよね、別にいいけど

話をEssential Phoneに戻しましょう。ヴェルテでのEssential Phone PH-1の価格は100台限定早割特価で6万8,000円(税送料込)、通常価格は79,800円(税送料込)です。

Essential Phoneの公式サイトでの販売価格は2018年2月5日現在で499ドルです。5万5千円くらいでしょうか。ただし日本への直送は不可です。

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ほかの簡単な購入方法としてはAmazon.comがあります。日本のAmazon.co.jpではなくアメリカのAmazon.comです。アカウントなど別途必要ですが、日本直送可能です。こちらも価格は499ドルで、これに送料などで+48.51ドル、合計547.51ドル、だいたい6万円です。

早割特価で差額が8,000円。まぁ間に入るのでその手数料としては、こんなものですかね。通常価格だとそれが約2万円に跳ね上がりますが。この差額をどう見るかは人それぞれでしょうけど、個人的にはAmazon.comのアカウント取得や買い物はそんなに難しくないので、どうせならそっちにチャレンジしたほうがお金的にも納期的にもいいと思います。

期待したのに…

Essential Phone自体は、公式サイトに初期から日本語ページがあったり技適マークが表示されたりで日本での発売が期待されてきました。しかし発売されてからもう5ヶ月です。今さら日本で発売されてもねぇ…。まぁスペック的にはまだまだイケると思いますけど。Essential Phoneは発売時は699ドルだったのですが(あ、ヴェルテの価格ってそれを基準にしているのか…?)、時には360度カメラとのセットで399ドルだった時もありました。そんなに売れているという話も聞きません。在庫処理で日本が使われる、なんてことにならないといいのですが。

そんなわけで、まぁまだ日本での発売は期待していたのですが、そんな状態でこのニュースがあって「お!」と思ったのにこれですか…。まぁ正式に日本発売される前に…と思ったのかもしれませんね。

とりあえず、ヴェルテ経由で今Essential Phone PH-1を購入するのは、私は勧めません。Essential Phone自体は、わりといい端末だと思いますよ。

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この記事を書いた人

静岡県静岡市清水区在住のウェブサイト運営者。ネット上ではc-miya、orefolderなどの名前で活動しています。

ストレスに弱いので、できるだけ好きなことだけをして生きたいと思いながら生活しています。「楽しい」が優先順位の一番上に来るようにしたいですね。

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