日本山岳耐久レース

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 まず結果を言えば、第2関門で途中棄権しました。根性無しです。はい。

 当日は朝から雨。というより、1週間ずっと雨。前々から「今年は雨だねぇ。でも去年の台風に比べれば、あれより酷いのはないよねぇ。」なんて言われていましたが、走り始めてから聞こえたのは「今年はもっと酷い。今年が最低ランクだ。」と言うものでした。そんな天気状況。



 武蔵五日市駅まで車で行き、そこから徒歩15分で会場の五日市中学校。駅からテープ誘導などないけれど、いかにも山耐という格好の人たちに着いていく。会場に着いたが、何をすればいいか分からない。どうやら受付の前に装備チェックがあるようだ。このシステムだと、とりあえず必要装備を持ってきておいて、実際は少なめでスタート、なんてこともできそうだ。もっとも、必要装備は「本当に必要」なものだから最低限が定められているんだけど。

 受付も終わり、4DMのモニターとして商品ももらって、それでも時間は余る。ちなみに会場は混み混み。なんとか椅子付きリュック1個置けるスペースを探し出し、陣取る。というか、男子待機所は2ヶ所あったらしく、もう1箇所に行けばよかった。オリエンティアスペースもそっちにあったらしい。

 会場でオリエンティアに話しかけられる。先々週の24時間リレーのときにも着ていた人だ。こちらの名前は知っているみたいだけど、誰だか思い出せない。結局分からない。ホントにすいません。出場者リストを見てオリエンティアを洗い出すも、候補としては同期の八巻か?でも、顔を思い出そうとして出てくるのはキンタクだったりする。むぅ…。

 スタート直前に波多野さんに会う。2回目の出場らしい。前回は第2関門で棄権で、今年は完走目標とのこと。話せて少し心が軽くなった。

 スタートからずっと渋滞状態が続いた。山道ではもう止まっては少し進んで、また止まって…だった。東名高速道路厚木から渋滞15kmって感じ。

 渋滞がなくなったかな?と思ったのは10km過ぎた辺りからか?それでも集団がいて、間が少し開くくらい。結局第1関門(約22km地点)までそんなかんじ。第1関門で17時を過ぎたので、ライトを用意したかったが、できれば第1関門で休憩してその時に、と思っていたので、少し暗い中をがんばる。

 第1関門を出るともう真っ暗。ヘッドライトと手持ちライトの2本装備だったけど、これで正解。ヘッドライトだけじゃ無理だ、これ。最初は慣れなくて、照らしていても、その地面がよくわからなかった。それでも、ちゃんとルートをはずさないのがすごい。道のランクはオリエンテーリング的に言えば5番〜6番が延々と続く感じ。3番とか、まずない。

 28km地点から30kmまでがやけに長かった。「人間は30kmしか走れるようにできていない」という言葉が頭をよぎる。思い切って止まって、防寒着(兼雨具)を着込み、水分とエネルギーを補給。おかげで少し楽になった。

 基本的に、登りは走らない。下りも、急なところは走らない。緩やかなところだけ走る、と言う風にしていた。集団にいるときはその集団のペースで。抜かれるよりも抜くほうが多かった。登りも下りも、やっぱりオリエンティアは早いみたい。

 三頭山という、山耐中最高地点へ行くとき、延々と登らされ、すぐに下らされ、また登らされた。この辺で少し心が折れた。普段のオリエンテーリングではルートは自分で考えるものだし、登ったり降りたりするにも理由とか目的がある。でも、今回は単に上り下りを繰り返しているように感じた。各山頂がオリエンテーリングにおけるコントロールだ、なんて思っても、そんなコースは「無駄に登らせる駄コース」と言われるだけだ。たぶん、この辺の感覚が自分と周りの山やとかトレイルランナーとの違いだろう。

 第2関門(約42km地点)に着いたときには、まだまだやる気だった。でも、ここでコースを確認したいと思って地図を取り出したのがまずかった。なんと、この後はあの三頭山の登りに匹敵するくらいの斜面が2回もある。その後は第3関門で、下り基調になるのだが…。ここで心が折れてしまった。リタイア者連行バスを見たのもまずかった。そして身体も冷えてしまい、寒気がして気持ち悪くなっていった。食べ物を食べても温まらない。今後は下りが主とは言っても、膝にくるのは主に下り。

 膝に違和感を感じたのは、最初はスタート直後、まだ2kmも行っていない頃。まぁそれはすぐに消えたのだけど、10km、20kmと行くと、下りのたびに痛むように。気にするともっと痛むのでなるべく忘れるようにしていた。そして、靴紐をキツク締めすぎたのか、紐に取り付けたチャンピオンチップが悪いのか、右足の親指の骨を甲まで伸ばしたところが痛む。これも主に下り。

 そういったことが重なって、ついにリタイアを決意してしまった。休憩していたときに隣に(少し前に道を譲ってもらった)宮内さんにどことなく似ていた人がいて、リタイアするのが恥ずかしくも思えたが…。

 バスの中などでは同じくリタイアした人と話をしていたのだけど、途中から気持ち悪くなってしまった。バスに酔ったのか、体が冷えて風邪状態だったのか…?

 会場で仮眠を2時間ほど取り、その後車でさっさと帰宅。眠気がやばい事になってコンビニの駐車場で15分ほど寝たけど。で、7時半には帰ってすぐベッドへ。

 帰ってきた今になっても、「来年こそは」という意欲は沸いてこない。この先はわからないけど。やっぱり「無駄に登らされて下らされる」という思いが出てしまっては、ダメだと思う。鍛え方も足りない。ただ、トレーニングとして山を走るのは好きなので、今回の装備はそんなときに役に立つんじゃないかな。

 ちなみに、持って行った食糧と水分はけっこう余った。第2関門で1.5リットル給水ができるのだけど、キャメルバックを見たら、最初3リットルだったのが半分くらいにしかなっていなかった。雨と言うのもあるだろうけど、次に行くとしたら2リットルでもいいかもしれない。食糧はパワーバーを関門のたびに食べて、あとはパワージェル2個、アミノバイタルゼリー2個、バランスアップ1袋ぐーぴた1袋を食べたくらい。もっと食べるべきだったのかな。

 あぁ、やっぱり膝と足全体が疲労して、壊れている感じがする。フルマラソンも走ったことないのに、同じ距離を山道で走るんだもんなぁ…。疲れたよ。

 ちなみに、第1関門が418位、第2関門が304位で、114人も抜いていました。番場さんは12時間半でゴール、波多野さんも20時間半でゴール。すごいなぁ。そういうのを見ると、来年、どうしようかな?なんて思う。

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この記事を書いた人

静岡県静岡市清水区在住のウェブサイト運営者。ネット上ではc-miya、orefolderなどの名前で活動しています。

ストレスに弱いので、できるだけ好きなことだけをして生きたいと思いながら生活しています。「楽しい」が優先順位の一番上に来るようにしたいですね。

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