JOAには、いろんな団体の会報や何やら発行物が送られてくる。なかには興味深いものもあって、特に日本スポーツ少年団のスポーツJUST(→リンク)は子どもに対する指導とか面白いしためになる。
オリエンテーリングの普及に関して、僕の考えでは大人への普及よりも子どもへの普及を重視している。日本は始めるのが大抵大学からだから子どもの頃からやっている北欧に勝てない、なんて声もよく聞いたものだ。それに、ほかのスポーツだって、中高生が一番大きな層なんじゃないかなと思う。サッカーとか野球とか、高校が一番クローズアップされるし。(もちろん、メディアの戦略もあるんだろうけど。)
で、今のオリエンテーリング界の「子ども」というのはオリエンティアの実子がほぼ全てで、「親に連れられて来ている」がほとんどだと思う。あとは中学校(高校)の部活というタイプか。そんな、ごく限られた範囲の子どもじゃなくて、もっと地域全体の子どもを対象としたような、スポーツ少年団のようなタイプのクラブ作り・普及の仕方を考えてみる。
地域クラブは大人も含めいろんな世代がいる。そして始まりも終わりもない。それはもちろん悪いことではないが、敷居が高くもある。4月から一緒に始めるというのは同期の仲間を生み出すという点でもいい。中学校の部活も同じ良さがあるが、中学校の部活を外部から作るのは難しすぎる。
地域クラブの活動は、基本的に大会に一緒に行ったりたまにクラブ独自のイベントがあったりだろう。対してスポーツ少年団の活動は基本的に団の内部で完結する。それが毎週ある。指導者がいて、その指導のもと子供が活動する。行動範囲は同一市内、年に1回は全日本大会に遠征してもいい。
スポーツ少年団として子供の教育的な面が強いので基本的に地域クラブと別に考えたほうがいい。もしくはクラブの少年部としての位置付け。少年部は土曜日に活動して大人は土曜は指導、日曜は大会、と分ければ両立できる。
スポーツ少年団の活動としてはしっかり年間行事やそれぞれの回の内容を考えたい。1回の活動時間は数時間欲しい。どういうプログラムを組むか。スポーツ少年団としてのオリエンテーリング活動は、基本的に他のスポーツのものを模倣してみる。そこからアレンジするのが簡単だろう。
活動費は月謝のような感じで、地図代1500円程度でいいかもしれない。
実際の活動は、他のスポーツではなにをしているのだろうか。ひたすら練習なんて子供がもつわけないし。体力的にも興味的にも。飽きないで、それでいてオリエンテーリングに関係するプログラムの必要がある。
…そんなことを電車の中で考えて、携帯でメモしていた。そして更に歩きながら考えていた。
もっと、総合型地域スポーツクラブのように、ちゃんと事業としてこういうことをできないか?オリエンテーリング少年団として募集してもよくわからないのなら、もう少し範囲を広げて、ハイキングやロゲインやキャンプを取り入れて、アウトドア少年団みたいな?もちろん、そうしたら月1500円の月謝じゃあ運営できない。スタッフもちゃんとした専任が必要。
少年団は基本的に土日に活動。できれば日曜は(指導者やスタッフが)大会に出たいと考えると土曜の活動が主となる。それ以外の平日は何をするか?少年団以外の層を対象とする。とすればやっぱり高齢者層か?退職後の人たちなら平日も日祝日も関係ない(よね?)平日にハイキングに行ったり、そこに簡単な地図読みを取り入れてもいい。そういう講習会をやってもいい。少年部と高年部の交流会があってもいい。いろんなアウトドアイベントをやるが、基本はやっぱりオリエンテーリング。そこの軸をぶれないようにする。
…オリエンテーリングを軸とした事業、オリエンテーリングで生活をするという手段、いろいろ考える。これもその1つ。どうすれば実現できるのか?何が必要なのか?考えることは大切。そして文にして書き出すことも大切。ちゃんとした「論」にはなっていない、書きなぐりではあるけれど。
あ、あと、子どもを対象にスポーツ少年団、みたいに考えたけど、そもそもちゃんとオリエンテーリングできる(地図が読めるようになる)のって小学校高学年くらいからだったっけ?だとしたら、そういう団体作っても小学校高学年からが対象になるのかな?それとも低〜中学年は地図読み要素をあまり入れない程度のオリエンテーリング・山遊びを主にすればいいのか?