先週のシンポジウム

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 もう1週間以上経ってしまったが、全日本スプリントの前日に行われたシンポジウムの話。自分的にはハッキリ言ってイマイチだった。あくまでも「僕にとって」なんだけど。



 その理由としては、僕は他の場所や何やらでこういう話を聞く機会もあったからなんだろうけど。シンポジウムには店の撤収に手間取って少し遅れて向かった。会場に入ると鹿島田さんの話の途中だった。しばらく見て聞いているが、どうやらスクリーンに映っているのはユースキャンプのときに見たのと同じ資料のようだ。世界各国の選手の走力記録と日本の(オリエンティア以外も含めた)記録の比較。そのあとも細かいデータみたいのも出てくるのだが、僕自身そういうデータとか細かいことが苦手で大雑把な性格なので、あまり面白いと思えない。細かいデータとか好きな人には面白かったと思う。

 その後、各パネリストがいろいろ喋ったりしたのだけど、やっぱり聞いたことあるような話が多い。8割以上はそんな印象を持った。もちろん、幾つか新しい、ハッとするようなものも聞けたが。

 で、まぁ聞いたことあるような話ばかりだとしても、そこから議論が始まればまだ面白いのかもしれないが、なにしろ時間が足りない。結局ディスカッションにはならなくて、ただ発表会のようになってしまった感がある。「日本オリエンテーリング界の未来を考える」のには遠く、その最初の資料を提示しただけ、という感じ。もちろんそれに意味はあるし、今回の内容が100%新鮮だった人もいるだろう。でも、議論にすらならなかったのは、正直惜しい。

 で、いくつか気になった話題。まずはシンポジウムの話の中に「これからは2〜3年をスパンに考えたほうがいい」みたいなのがあったこと。それはいい。世界選手権が毎年開催になって、けっこう選手側もいろいろ苦労があるようだ。それを実行するのはいい。だけど、できればそれを表には出さないで欲しい。これまでの全日本大会の表彰式なんかでも「ピークは2週間後の選考会に合わせていますので」とか言う人が何人かいた。仮にも日本一を決める大会の表彰式でそれはないだろう、と。「今年は来年のための糧とするために日本代表として世界選手権に行きます。」なんて言われたら、今回の大会での活躍を応援する気が失せてしまう。内心はどう思っていても、外向けには「毎回毎回全力注魂」であってほしい。

 そして大学の新勧の話もあった。「東北大はなんであんなに毎年多くのやる気がある人が入ってくるのか?」みたいな質問があったけど、東北大の新勧なんてけっこう知られていると思ったのだけど。東北大は最初からオリエンテーリングが競技的であることを伝えている。そしてそれに共鳴した人が入ってくる。(それ以外ももちろんいるだろうけど。)
 だけど他の大学の多くはレクリエーション的なものとしてオリエンテーリングを紹介する。そして「いきなりインカレだのなんだので体育会系になる」という。そこで共鳴できなかった人は辞めていく。「レクで楽しいとだましていれる」というのもよく聞く話。
 そんな勧誘をしていて「数が減っていく」とか「競技的な人が少ない」と悩むのもおかしいと思う。もとから競技的に興味なさそうな人(またはそれらを避ける人)を集めているんだから、その中から化ける人を望むだなんて、なんて可能性の低いことをやっているんだ、と。
 あと、「楽しいよ」「飲み会あるよ」「軽い運動だよ」だなんて、そんなの別にオリエンテーリング以外の飲みサークルでやってるから。なんの差別化にもなっていないから。わざわざオリエンテーリングを選ぶ理由を見つけなきゃ。
 …まぁ、シンポジウム内で質問していた人も含め、もう大学の新勧とはだいぶ年月の開いている人ばかりだったので、実際の「今」がどうなっているかは知らないし、改善されていることを祈る。僕のいた頃は、上に書いた悪い例のようだった。僕の聞く回りでは。

 シンポジウムの内容とは関係ないが、関連で気になること。インカレ運営者なんかでも「学生が卒業してもオリエンテーリング界に残るように何か」とか、そういうことを言っている人がいる。もちろんいいことだ。だけど、こういう人たちってけっこう学生のことを「現役」と呼ぶ。これは、良くないと最近思う。大学生だけが「現役」で、卒業したらもう「引退」なわけだ。終わりの後、なんだ。インカレを盛り上げようと、インカレを「4年間だけの閉じた限りあるもの」にしてしまえばドラマ性は上がるけど、その後とかオリエンテーリングを生涯スポーツとして考えるときには仇となっている気がする。

 そんなわけで、「僕にとっては」いまいちだったシンポジウム。O-Newsで記事にして欲しいといわれていたけど、そんな理由で記事に出来ないでいる。それでは困るなぁ、と思って東海高校の子とかにシンポジウムの感想を聞くとかすればよかったんだけど、当日は他の用事も詰まってて聞けず。翌日もなんだかんだで逃す。う〜ん、せめてシンポジウムの最後にアンケートでもとればよかったのでは?と今更ながら思う。彼らはきっと僕とはまったく違った印象を持っただろうし、また他の参加者も別の感想を持っただろう。僕の感想では、ダメなんだよ。

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この記事を書いた人

静岡県静岡市清水区在住のウェブサイト運営者。ネット上ではc-miya、orefolderなどの名前で活動しています。

ストレスに弱いので、できるだけ好きなことだけをして生きたいと思いながら生活しています。「楽しい」が優先順位の一番上に来るようにしたいですね。

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